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ワイヤーハーネスの PPAP:量産移行の承認に必要な書類と手順

ワイヤーハーネスが量産に入る前に、多くのお客様は、設計と生産工程が要求を継続的に満たすことの証明を求めます。まさにそれを果たすのが Production Part Approval Process です。

アダプタケーブルセット
当社の生産現場から:アダプタケーブルセット。

PPAP とは何ですか?

PPAP は Production Part Approval Process の略で、日本語では量産部品の承認手続きにあたります。この手続きは自動車産業(AIAG)で生まれ、そこでは先行品質計画の一部になっています。サプライヤは、定められた文書と量産工程からのサンプルによって、お客様の要求を理解し、継続的に満たせることを示します。ドイツの自動車分野では、VDA 第 2 巻(PPF)に基づく初期サンプル提出が同様の手続きとして普及しています。

18 の要素

PPAP の標準は 18 の要素を挙げています。そのうちどれを提出するかは、取り決めた提出レベル(レベル 1 から 5)によって決まります。要素は次のとおりです。

  • 設計記録と技術変更文書
  • お客様による設計承認(要求がある場合)
  • 設計 FMEA と工程 FMEA
  • 工程フロー図
  • 管理計画書(コントロールプラン)
  • 測定システム解析
  • 寸法検査結果、ならびに材料試験と機能試験の結果
  • 初期工程能力の調査
  • 試験所に関する証明書類
  • 外観の承認(該当する場合)
  • 量産からのサンプルと基準見本
  • 検査器具
  • お客様固有の要求
  • 部品提出保証書(Part Submission Warrant、PSW)

ワイヤーハーネスにとって何を意味するか

ワイヤーハーネスで中心になるのは、改訂番号入りの図面と部品表(BOM)、圧着検査と電気検査を含む検査計画書、長さと分岐の寸法報告書、圧着高さや圧着断面写真(ミクロ観察)といった圧着の証明、そして電気検査の結果です。これに量産工程からのサンプルと、署名済みの部品提出保証書が加わります。

どの要素をどの提出レベルで求めるかは、プロジェクトの開始前に取り決めます。できれば見積依頼の段階で取り決めておくとよいでしょう。

Powertune の PPAP

量産案件では、当社が PPAP に沿った文書を作成します。その後も量産を支援し続けます。改訂は記録に残し、ロットと工程のトレーサビリティは途切れません。詳しくは開発・設計検査・ドキュメントをご覧ください。

よくあるご質問

簡潔にお答えします。

PSW とは何ですか?

Part Submission Warrant(日本語では部品提出保証書)は、PPAP の提出書類をまとめる様式です。サプライヤはこれによって、提出した部品と書類が要求を満たしていることを保証します。

PPAP と VDA の初期サンプル提出は何が違いますか?

どちらも、製品と工程が量産に移せる状態にあることを示します。PPAP は AIAG の標準に従い、VDA 第 2 巻に基づく初期サンプル提出はドイツの自動車分野で広く使われています。どちらの手続きを用いるかは、お客様が決めます。

自動車産業以外でも PPAP は必要ですか?

必須ではありません。機械製造や特殊車両製造のお客様の多くは、範囲を絞って取り決めます。たとえば初回製品検査報告書、検査計画書、検査記録です。